鎌倉新書の事業ドメインである、葬儀や墓石、仏壇などのライフエンディングに関する業界の現況についてご説明します。
高齢化社会の中、2040年まで死亡者数は急激に増加していくと予測されています。その後さらに高齢化は進み、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2060年には38%に達するとみられています。
その傾向予測をふまえ、葬儀事業者の数も増加傾向にあり、団塊世代が後期高齢者になる2025年頃まで続くものと予想できます。
しかしながら大都市圏への人口の集中、かつての大家族から核家族化、さらには単身家族の増加が檀家制度の崩壊を招き、葬儀費用の下落が進んでいます。
また全体として、葬儀市場ではインターネットで葬儀を決める人の割合は現状1.3%程度しかなく、近年のスマホ利用者の増加、スマホからの問合せ数の激増により、今後の利用者増が見込まれると予測しています。
2025年には団塊の世代が後期高齢者になります。
そこから日本の人口のボリュームゾーンが寿命を迎える2040年に向け、死亡者数は年々増えていき、それとともに高齢化率も進行していきます。日本の社会の形はこれを見据えて変わっていかなければなりません。
かつては檀那寺や地域住民の間で密接なコミュニケーションがあり、葬儀に際してもコミュニティ主導で行われましたが、都市化が進展した地域では、寺も葬儀社も縁の無いものとなっています。
死亡者数の増加とともに、葬儀社の事業所も増加傾向にあります。
スマホ普及を背景に、モバイルによるサービスの利用率はさらに増加する見込みです。当社運営サービス「いい葬儀」などにおいてもモバイル利用が半数を超えております。
葬儀市場 1兆5,050億円(※1)、仏壇市場 1,402億円(※2)とライフエンディング市場は巨大な個人消費市場です。
市場規模からみて、当社サービスの利用シェアには拡大の余地が残っています。
注1:経済産業省大臣官房調査統計グループ「平成30年特定サービス産業実態調査報告書 冠婚葬祭業編」
注2:総務省統計局「平成28年経済センサス‐活動調査」