高校生の頃から「データサイエンティストとして社会課題を解決する仕事」に興味があって、大学では統計やプログラミングを学べる図書館情報学を専攻していました。
ですが入学後は、思った以上にプログラミングにハマってしまって。「データを活用するだけでなく、実際に動くものを作りたい」と思い、早い段階からエンジニアを志望していました。
ただ、当然大学の授業だけでは実務に必要なスキルを得る機会がありません。まずはオンラインのプログラミング学習サービスを活用して、簡単なデータベース設計やアプリケーション開発を半年くらいで習得し、その後長期インターンシップに挑戦しました。
さまざまな企業でインターンを経験しましたが、印象に残っているのは会社の人事が使用する管理システムに携わったときのこと。バックエンドの機能開発に携わり、IPアドレス管理の自動化機能の実装やデータベース構造の最適化をおこなっていました。この経験を通じて「ユーザー視点を意識してシステムを設計する」ことを学びました。
・ユーザーはどの場面でシステムを利用するのか?
・システムを利用する瞬間以外に、他にどんな仕事をしているのか?
コードを書く技術や「システムとしての正しさ」だけを追い求めるのではなく、ユーザーの動きを熟知しそれを反映した機能設計を行う重要性を実感しました。
大きく分けて3つあります。
1つ目は、会社の規模感が自分にとってちょうど良かったことです。複数の企業でインターンをして、スタートアップ・大手企業のメリット・デメリットに気づきました。例えば、スタートアップであれば裁量権が大きいですが不安定な部分もあります。また、大手企業は安定しているものの業務が細分化されていて物足りない。その点、鎌倉新書は300人規模なので会社全体を見渡しながら自分の役割を理解し、主体的に働ける柔軟性があると感じました。まさに「スタートアップと大手企業のいいとこどり」だと思います。
2つ目はニッチだけど誰しもが必要とする「終活」の市場に惹かれたことです。私たちのような若者って、終活を身近に考えている人って少ないじゃないですか。ただ、これから人生を歩んで行けば必ず直面する大切なライフイベントです。鎌倉新書が掲げている「終活のインフラ」を実現することで、独自の価値を提供できますし、まだ誰も成しえていない発展途上の分野だからこそ、開拓者になれる面白味を感じています。
3つ目は、職場の雰囲気です。現在、開発部で長期インターンをしています。開発部はリモートで勤務している方も多いのですが、SlackやWEBミーティングでのコミュニケーションがすごく活発なことに驚きました。先輩社員の方がオープンに意見を出し合っている様子を見て、安心して働けると思いました。
現在は「全国自治体おくやみ手続きナビ」において新機能開発に取り組んでいます。
全国の自治体においてご遺族が役所で行う死後手続きを、簡単な質問に答えるだけでまとめて抽出できるWEBサイトです。
事業部と連携し、ユーザーとなるご遺族が手続き情報を効率よく取得できるよう、情報をグルーピングする機能の開発と実装を担当しています。どのような機能があればユーザーがより簡単に目的を達成できるか、操作中にどのような課題に直面するかを常に意識しています。開発した機能がユーザーにどのように使われるかを想像しながら設計することが、質の高いサービスを生み出すカギだと思っています。
また、営業やマーケティングチームからのフィードバックも頂けるので「ビジネス全体の目標を達成するために必要なことは何か」というビジネス思考も磨かれていると感じています。
将来的には、新しいサービスの立ち上げに挑戦してみたいです。「終活のインフラ」を実現するためには、生前のサービスを充実させる必要があると考えています。例えば、スマホネイティブ世代やその家族をターゲットにしたサービスがあっても面白いと思っています。
また、エンジニアとして技術力を深めるだけでなく、サービス全体の戦略や設計にも関わりたいです。「どうすればユーザーにとって最良の価値を提供できるか」を常に考えながら、ビジネス全体を見据えて動ける存在になることが、目標です。