カスタマーサポート
畑山 花朱美 さん

仕事内容を教えてください

株式会社ハウスボートクラブの海洋散骨事業部で散骨コーディネーターとして勤務しています。海洋散骨にお問い合わせいただいたお客様に、散骨についてご説明して受注につなげ、当日の施行についての打ち合わせを行い、当日は乗船してお客様のアテンドを行います。お問い合わせいただくお客様は約40%がご自身の終活として散骨を検討している方、約60%はご遺族やその関係者です。散骨は新しい供養のかたちなので、お客様に散骨についての理解を深めていただくところから、実際に散骨をお手伝いするところまでを一貫してサポートしています。

仕事内容を教えてください

散骨についてもう少し詳しく教えてください

お客様との打ち合わせでは、いつどこの海で散骨するか、どんな形でおこなうか(ご遺族の皆様が乗船するのか、すべてお任せいただくのか)、親族など関係者の方々は散骨することに理解を示されているか、などを確認していきます。散骨すると手を合わせる対象がなくなってしまう、という方に対しては、手元供養の分骨もご紹介しています。

当日の約2時間の乗船中は、お客様の安全確認を行うことに加えて、散骨のポイントまでの移動時間で故人の思い出を語っていただいたり、メッセージカードを書いていただいたり、皆さんで故人との思い出のビデオを見ていただいたりとお別れのセレモニーも行います。散骨の場面では、粉骨を分けた溶解性の袋を持ち、ご自身のタイミングで海に放していただきます。お別れのその瞬間まで遺骨に手を触れることができる唯一の供養が散骨です。

この仕事をしていてどんなことを感じていますか

私の前職は葬儀社で、葬祭ディレクターとして勤務していました。亡くなられた方のお別れや供養は誰のためにあるのかを考え続けてきましたが、私はお客様と接してきた自分の経験から、それは「遺族のためだ」と考えています。故人はどうして欲しいだろうか、どうしたら喜んでくれるだろうかと、故人に思いを馳せて考える過程こそが最も重要であり、その過程は遺族のグリーフケアになります。遺族が故人のことを考え抜いてお別れや供養の在り方に納得感を高めることをサポートするのが、私の仕事だと感じています。また、自社で船を保有しながら散骨を専門とする会社はまだまだ非常に少ないです。終活専門の会社だからこそできる海洋散骨に、大きな価値があると感じています。

これからどんなことを実現したいですか

新しいお別れと供養のかたちを高齢化社会の日本に提供していきたいと考えています。海洋散骨についてお客様にご説明する時、私はいつも「これは故人様と過ごすイベントです」とお話ししています。故人との最後の時間を、お葬式の続きではなく楽しい思い出にしていいんです、とお伝えしています。散骨をした海には、最後にお花を撒きます。それはとても美しい光景で、お客様は船上から写真を撮っておられます。一緒に旅行をして思い出づくりをする、それが海洋散骨という新しい供養のかたちです。こうした新しい価値観を自分達の手で生み出し、そして広げていきたい。それが、これから私が実現したいことです。

これからどんなことを実現したいですか